PowerPointのスライド作成のポイント
前回、プレゼンツールとしてPreziというのが新しい、ということを書きました。
ですがフォーマルな発表の場、特に学生にとってはPowerPointがマストな場が多いかと思います。
その時にどのような点に気をつければよいのか、愛知淑徳大学人間情報学部教授天野成昭氏が2013年3月23日に日本音声学会第21回音声学セミナーでの配布資料を要約して書いていきます。
天野氏のスライドを載せるのが1番わかりやすいのですが、著作権的に問題ありそうなので要約で。
- 枚数:1枚1分として計算(目安)
- 形式:箇条書きや図示(文章は不可)
- 行数:8行以内
- フォント:ゴシック体、32pt以上(40pt程度が良いと思われる)
- 色:少数、コントラスト大
- 背景:シンプル
- アニメーション:最大
- 表よりも図
図の注意点
- 線の太さ
- フォント・記号の大きさ
- 軸名とその単位
- 軸の数値の桁数
- 測定値の種類に応じたグラフを使う
表の注意点
- フォントの大きさ
- 罫線の有無・太さ
- 数値の桁数
- 比較したい数値を上下に配置
最後の上下に配置、というのは表を見て左右を比較するのは困難で、上下は比較するのが容易だという点からだそうです。
次回は発表時の心得の記事を、天野氏の発表を引用して書きます。
天野氏の発表の参考文献
- 心理学研究法:心を見つめる科学のまなざし, 高野・岡,有斐閣, 2004.
- 心理学論文の書き方: おいしい論文のレシピ, 都築,有斐閣,2006.
- 改訂新版 心理学論文の書き方: 卒業論文や修士論文を書くために, 松井, 河出書房新社, 2010.
- 「分かりやすい文章」の技術, 藤沢晃治 講談社, ブルーバックス, 2004.
- 「分かりやすい表現」の技術, 藤沢晃治 講談社, ブルーバックス, 1999.
- 「分かりやすい説明」の技術, 藤沢晃治 講談社, ブルーバックス, 2002.
- 「分かりやすい話し方」の技術, 吉田たかよし 講談社, ブルーバックス, 2005.
- 理系のための口頭発表術, アンホルト(著), 鈴木・リー(訳), 講談社, ブルーバックス, 2008